祝 創立75周年 東京衛生病院 TOKYO ADVENTIST HOSPITAL ホームへ戻る
外来受診
入院/面会
救急医療
各種健診
各種講座
地域医療連携室
在宅ケアセンター
診療スケジュール
診療科/医師紹介
部門紹介
病院概要
アクセス
求人情報
お知らせ
リンク集
サイトマップ
2007.11.20 現在
ホーム > 診療科/医師紹介 > 整形外科 > 脊柱管狭窄症
整形外科医から…
椎間板ヘルニアは知っているけど、脊柱管狭窄症とは?
外科医長(整形外科担当) 太田 義人

腰椎椎間板ヘルニアとは、加齢にともない椎間板が変性・膨隆し、神経を圧迫することによって下肢の痛み・しびれなどの神経障害を生じる疾患であり(図1)、好発年齢は20〜40歳台と比較的若い年齢に発症します。更に50歳台以降になると椎間板の変性・膨隆(椎間板ヘルニア)に加え脊柱管(神経の通り道)の後方に位置する黄色靭帯が肥厚します。この状態が脊柱管狭窄症であり、神経の圧迫や循環障害によって、様々な神経障害が生じてきます(図2)。つまり椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症はまったく別の疾患ではなく、脊椎の加齢性変化として一連の流れのうえにある疾患といえるのです。

腰部脊柱管狭窄症の症状は腰椎椎間板ヘルニア同様、下肢の痛み・しびれが多いですが、脊柱管狭窄症特有の症状として間欠性跛行があります。間欠性跛行とは、立位歩行時に下肢痛などの症状が増強し、座位による休息で症状が軽快するものです(図3)。これは立位歩行時に腰椎前彎が増強し黄色靭帯がひだのように前方へ膨隆することによって脊柱管が狭められるためであり、下肢痛で歩行が困難でも自転車は痛くなく乗れる(前かがみの姿勢だと黄色靭帯が伸長し脊柱管が拡がるため)という場合が多いです。

診断はMRIが有用であり(図2)、治療は椎間板ヘルニア同様に内服療法リハビリ療法ブロック療法などの保存療法が用いられます。保存療法が効かない場合や神経障害が重度の場合(下肢筋力低下膀胱直腸障害など)は手術療法が必要となります。手術の方法は、後方から骨と黄色靭帯を切除し脊柱管を拡大する椎弓切除術が多く用いられますが、腰椎すべり症や腰椎不安定症などを合併している場合では、脊椎固定術(骨移植・金属による固定など:図4)も必要になる場合があります。 

図1.腰椎椎間板ヘルニア(矢印) 

図2.腰部脊柱管狭窄症

赤矢印:椎間板の膨隆(椎間板ヘルニア)
黄矢印:黄色靭帯の肥厚

  

図3.間欠性跛行の病態(左:立位歩行時、右:座位休息時) 

図4.脊椎固定術


戻る

All Rights Reserved, Copyright © Tokyo Adventist Hospital 2007