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変形性膝関節症は膝の関節軟骨がすり減ることにより、関節痛および運動障害(膝が伸びきらない・正座が出来ないなど)を生じる疾患です。また一般的に内側の関節軟骨がすり減りやすいため、動作時に膝内側の疼痛を訴える場合が多く、O脚変形・関節水腫(膝に水が溜まる)などの障害も認められます。(図1)関節軟骨のすり減りはほとんどが加齢によるものですが、肥満・外傷・下肢の筋力低下などが変形性膝関節症の危険因子となります。
●加齢…加齢によってすり減ってしまった軟骨は再生が困難であり、変形性膝関節症の治療の目的は1)疼痛のコントロール 2)軟骨破壊の抑制にあります。疼痛のコントロールに関しては内服薬・湿布などの外用薬、また関節の緩衝剤として高分子ヒアルロン酸の注入などが行なわれます。軟骨破壊の抑制に関しては、現時点で確実な効果が証明されている治療方法はありません。しかし最近ではヒアルロン酸の緩衝剤としての効能だけでなく、変形性関節症の進行に対する抑制効果が注目されています。
●肥満…膝関節は荷重関節のため、体重増加は関節への負担を増大させます。食事や運動による体重のコントロールが予防につながります。当院では一般の方々のために減量講座を行なっています。詳しくは病院にお問い合わせください。
●外傷…外傷による半月板損傷・靭帯損傷は変形性関節症を発症する危険因子となります。医師の診断を受け、適切な治療を受けることが必要です。
●下肢の筋力低下…下肢の筋肉(特にももの筋肉:大腿四頭筋)は、膝関節にとって重要な働きをしています。筋力が低下すると関節痛が増強するとともに関節水腫も発症しやすくなります。また、O脚変形が筋肉バランスを悪くし、関節内側に負担を掛けることによって症状増悪を助長します。大腿四頭筋を鍛える脚上げ体操は有効であり、O脚矯正目的に足底板装具を使用する場合もあります。パンフレット・指導・装具作製をご希望の方は整形外科にてご相談ください。
以上に述べた治療方法は保存的治療といわれるものです。保存的治療には限界があり、軟骨のすり減り・変形が高度な場合には外科的治療(図2:人工関節置換術・骨切り矯正術など)が必要になることもあります。担当医と相談のうえ適切な治療を選んでいきましょう。
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